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体外受精で黄体ホルモンを補充すると胎児に異常が出るってホント!?

妊娠・出産 この記事は約 7 分で読めます。 5,915 Views
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凍結胚盤胞移植ではホルモン補充周期で黄体ホルモンを補充されますが、その黄体ホルモンが原因で胎児の生殖器に異常が出るという話を聞いたことはありませんか?

すでに黄体ホルモンを投与されてしまった方、そして体外受精を検討中の方にとってはゾッとする話ですが、はたしてこれは事実なのでしょうか?

もし違うならどうしてこんな話が広まったのでしょうか?その噂の出処は何でしょうか?

そこで女性ホルモン剤の危険性について調べたので紹介します。

 



黄体ホルモン補充で胎児に悪影響が出るの?

妊娠初期に黄体ホルモンを投与すると胎児の生殖器や脳に影響が出るという説があります。

ネットで検索しても情報が錯綜しており、どれが正しいのか分からない方も多いでしょう。

もしこれが本当なら、すでに黄体ホルモンを投与されてしまった方は不安で仕方ないと思いますが、果たしてこれは事実なのでしょうか?

結論からいうと、黄体ホルモンを大量に、長期的に投与したのでなければ問題は全くありません。

なぜなら日本でもホルモン補充周期で黄体ホルモンの投与は非常に多く行われていますが、異常が発生したという報告は全くないからです。

黄体ホルモンが必要ない時期に必要以上の量を補充すると問題がありますが、黄体機能不全で補充が必要な場合は投与しても問題はないので安心してください。

 

妊娠中に使用された女性ホルモン剤の歴史

薬

流産防止や分娩時の子宮頸管軟化、更年期障害などの医療目的で女性ホルモン剤が使用されたのは1940年台と意外に歴史は古いものがあります。

数十年も使用された後に、深刻な被害が起きて、それから危険性が問題視されて使用禁止になったりと、薬の歴史はいわば大規模な人体実験の歴史とも言える側面があります。

本記事の黄体ホルモンの影響についても、そうした女性ホルモンの危険性についての情報が錯綜した結果、一層の混乱を招いている可能性があります。

そこで実際の医療現場で使用されている女性ホルモン剤について、その有効性や危険性についてまとめてみました(参照:妊娠中に投与される女性ホルモン剤のリスクと必要性

それによると、世界では妊婦への女性ホルモン剤の投与はとっっくに禁忌になっているそうです。しかし、そんな風潮に逆らうように、日本では未だに妊婦に投与され続けています。

しかも信じられないことに、どの女性ホルモン剤も使う必要性がなかったり有効性についての証拠が不十分で、危険性しかありません。日本の厚生労働省は一体何をやっているのでしょうかね?

・DES(すでに使用禁止)
1941年から1971年までアメリカで流産防止のために使用された女性ホルモン(エストロゲン)の薬です。思春期以降に遅れて副作用が現れて多くの被害が発生しました。

報告されている異常としては、女児の場合、膣の明細胞ガン、生殖器の奇形、早産、子宮外妊娠、自己免疫性疾患、不妊。男児の場合、生殖器の奇形、睾丸ガン、停留精巣、尿道下裂、前立腺ガンなど。他にも動物実験で、孫世代に生殖器の悪性腫瘍も。

危険性が証明されて1971年にアメリカで妊婦への使用禁止、翌年には日本でも使用禁止になりました。

・黄体ホルモン製剤
日本でもプロベラ、デュファストンなどの商品名で使用されている女性ホルモン(プロゲステロン)の薬です。主に切迫早流産、習慣性早流産に使われます。

こちらもアメリカのFDAにより1973年に心臓奇形の可能性があるとして、切迫流産への使用が禁止になっています。また薬の有効性を明確に示す十分な証拠がないとされています。

それどころか、男児の尿道下裂のリスクが2倍に、女児の外性器が男性化するなど胎児の生殖器の異常を示す報告があります。日本では未だに使われています。

・HCG製剤
日本でもプレグニール、ゲストロンなどの商品名で使用されている女性ホルモン(黄体ホルモン)の薬です。主に流産防止のために使われています。

日本以外の外国では流産防止の目的では使用されておらず、日本でのみ流産防止の薬として使用されています。しかも流産防止の効果には十分な裏付けはないそうです

HCG製剤はマウスの実験では胎児の生殖器への異常が報告されています

・卵胞ホルモン(エストロゲン)製剤
日本ではエストリオールという商品名で使われています。主に分娩時の子宮頸管の軟化のために使用されています。

エストリオールは国際的な評価としてはいろいろ試験しても有益な効果は得られていないとされています。

エストリオールは錠剤タイプは1996年に妊婦への使用が禁止されていますが、注射剤は使用が継続されています。

・プラステロン硫酸ナトリウム
日本ではマイリスという商品名で使われている女性ホルモン(エストロゲン)の薬です。分娩時の子宮頸管の軟化のために使用されています。

欧米では子宮頸管の軟化のためにはプロスタグランジンが使用されており、プラステロン硫酸ナトリウムは使用されていません。

マイリスは本来は妊娠中毒症や遅延妊娠、子宮頸管の熟化の遅れが顕著な場合などが適用対象であるのに対し、プラステロン硫酸ナトリウムの臨床効果を示す文献は全て正常妊婦を対象にした実験のデータであり、本来の目的では効果に対して十分な証拠がありません

にもかかわらず、マイリスは今でも日本の初産婦の3分の1の20万人以上に使用されているそうです。

 

元をたどると情報源は1冊の本だった!?

子どもの脳が危ない

黄体ホルモンの過剰摂取が胎児の脳に影響を与えるという話については、その情報源を調べると、たった1冊の本にたどり着きます。それは「子どもの脳が危ない」(福島章/PHP)です。

犯罪者の脳を長年研究してきた著書が、ある犯罪者の脳を解析したところ、胎児期に流産防止のために合成黄体ホルモン剤を服用していたという事実を突き止め、黄体ホルモンの危険性について警鐘を鳴らしています。

それによると、合成黄体ホルモンは胎児の脳に対して、男性を男性らしくする作用を持つステロイドホルモンのアンドロゲンと同じように働き、胎児の脳を男性化させます。

女児の場合は男性化した脳になり、「おてんば娘」になります。男児の場合は超男性化した脳になり、攻撃的になり性欲が強くなります。

また35年以上前のアメリカの論文によると、胎児の時期に合成黄体ホルモンにさらされた子どもの攻撃性はそうでない子の2倍以上に増大したという学説も引用しています。

ただし、これらの統計上の数字にはマジックがあり、たとえ1~2%増えただけでもその差異は統計的には有意とされます。

したがって統計上、「圧倒的に多い」と表現されても、実質的には数パーセントの違いしかないこともあります。この場合も「攻撃性が増大した」といってもほんのわずかの可能性があります。

 

医師の説明にバラつきがある理由とは?

この件に関しては医師の説明にもバラつきがあります。

危険性があるからできれば使用したくないというスタンスの医師もいれば、胎児に影響はないと説明する医師もいます(リスクの説明すらしない医師もいます)。

現段階では問題がなくても、数十年後には異常が起きている可能性がゼロではありません。

そのため、「今問題ないから大丈夫」という医師もいる一方、「将来は分からない」と使用をためらう医師も出てくるわけです。医師によってこんなにも判断が分かれるんですね。

 

まとめ

いかがでしたか?女性ホルモン剤の使用の歴史をたどると今まで様々な問題が起きていることが分かったでしょうか?

ただし、ホルモン補充周期で黄体ホルモンが補充されたことで胎児に異常が起きたことは日本では一例もないので、この点は安心してもいいと思います。

ただし、妊娠した後に万一、流産防止の目的で女性ホルモン剤を使うと医師に言われた場合は、そのリスクについてしっかりと説明を求めるようにしましょう。

 

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