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知らないとヤバイ?乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因と7つの予防法とは?

子育て この記事は約 8 分で読めます。 8,657 Views
赤ちゃん ママ

朝起きて赤ちゃんの様子を確認したら亡くなっていた…。もしそんなことが起きたらパニックになってしまうでしょう。

赤ちゃんは抵抗力が弱いからいろいろな病気にかかります。中でも今まで目立った病気にかかったことがないのに、突然亡くなってしまうのが「乳幼児突然死症候群(SIDS)」です。

原因不明と言いましたが、研究である程度予防できることが分かっています。愛する我が子を失わないためにも当記事を読んで日頃から意識するようにしましょう。

 



乳幼児突然死症候群(SIDS)ってどんな病気?

SIDS(Sudden Infant Death Syndrome=乳幼児突然死症候群)とは、日本では減少傾向にありますが、それでも1年間に100名近くが死亡している病気です。

平成23年には全国で148人の赤ちゃんが乳幼児突然死症候群で亡くなっており、乳幼児の死因の第1位になっています。厚労省のSIDSの定義によると

「それまでの健康状態および既往歴からその死亡が予測できず、しかも死亡状況調査および解剖検査によってもその原因が同定されない、原則として1歳未満の児に突然の死をもたらした症候群」のことを指します。

参照:「乳幼児突然死症候群(SIDS)の診断の手引き」より

SIDSを診断するためにはSIDS以外に突然死をもたらす病気や窒息、虐待などの原因がなかったか、鑑別が必要で、解剖して死亡診断ができない場合の死因は「不詳」になります。

 

乳幼児突然死症候群と芸能人

お子さんが乳幼児突然死症候群で亡くなった芸能人・有名人は以下のとおりです。当時はニュースでけっこう話題になり、このことがきっかけで、乳幼児突然死症候群の病気についても広く世間一般にも知られるようになりました。

1989年 横綱千代の富士     三女(当時4ヶ月)

2005年 元JUDY AND MARYのYUKI  長男(当時1歳11ヶ月)

2009年 板尾創路        長女(当時1歳10ヶ月)

 

乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因や前兆はあるの?

SIDSは未だに原因がはっきりと分かっていない病気です。しいて推察するなら、赤ちゃんの呼吸をつかさどる脳の機能がまだ未熟であるから。

通常、赤ちゃんは睡眠時にごく短時間ですが、無呼吸だったり呼吸リズムが乱れることがあります。普通ならこの状態から簡単に抜け出せます。

しかし、睡眠時無呼吸の遅延が起こると脳が低酸素状態になります。脳が低酸素だとさらに呼吸中枢が抑制されて悪循環になり、最終的には目を覚ますことなく心肺停止に至ると言われています。

SIDSの特徴として、主に睡眠中に発症し、日本では約6,000~7,000人に1人の割合で起こり、生後2ヶ月から6ヶ月の間に起こることが多く、稀に1歳以上でも発症します。

前兆現象といえるものは一切なく、本当に突然起きる病気です。ただし、厚労省により、SIDSを予防するためのガイドラインが公表されています。

現在、研究で分かっている主なSIDSの傾向をまとめました。

性 別 :男児に多い
授 乳 :母乳よりミルクの方が多い
出産状況:早産、人工栄養児、低出生体重児に多い
季 節 :冬に多い(1月は6、7月の2倍)
時 期 :生後2ヶ月~6ヶ月(4ヶ月の手前に発生のピークあり)
時間帯 :早朝から午前中に多い

また、うつぶせ寝、両親の喫煙も関係していると言われています。さらにアメリカの研究では親の添い寝が関係している可能性が指摘されています。

 

乳幼児突然死症候群(SIDS)を予防する7つのポイントとは?

原因がはっきりしていないSIDSですが、以下の7つのポイントを守ることでSIDSの発症するリスクを下げることができるとこれまでの研究で明らかになっています。

 

乳幼児突然死症候群の予防法その1:うつぶせ寝は避ける

赤ちゃん うつぶせ寝

うつぶせ寝は仰向け寝に比べてSIDSの発症率が高いという研究結果があります。赤ちゃんが1人で寝ているときにうつぶせ寝をすると窒息や誤飲、ケガなどが起きる可能性があります。

医師からうつぶせ寝を指導されているような場合以外はなるべく仰向けで寝かせましょう。もしうつぶせ寝をするなら親の監視のもと、赤ちゃんの様子を見ながら行いましょう。

 

乳幼児突然死症候群の予防法その2:タバコをやめる

赤ちゃん タバコ

両親がタバコを吸う場合、両親ともタバコを吸わない場合に比べて乳幼児突然死症候群の発症率が4.7倍も高くなるという研究結果があります。

女性の場合は妊娠中も授乳中も禁煙している方がほとんどだと思いますが、問題は旦那さんです。受動喫煙でもタバコの煙を吸い込む可能性があります。身近な人に協力してもらう必要があります。

 

乳幼児突然死症候群の予防法その3:できるだけ母乳で育てる

赤ちゃん 母乳

母乳で育てられている赤ちゃんはミルクで育てられている赤ちゃんに比べて乳幼児突然死症候群の発症率が低いといわれています。

その理由までは判明していませんが、海外の研究では母乳で育てることで乳幼児突然死症候群の発生率が約50%低下するというデータがあります。

だからといってミルク育児=SIDSの原因というわけではありませんが、そういうリスクがあることを意識しておく必要はあるでしょう。

 

乳幼児突然死症候群の予防法その4:添い寝をしない

赤ちゃんと添い寝

スヤスヤと眠る赤ちゃんを見ていると、つい添い寝して間近で眺めながら一緒に寝たいという気持ちになりますが、月齢が低い赤ちゃんと一緒に添い寝をするのは乳幼児突然死症候群のリスクを高めます。

アメリカのメディアCBSの医療研究チームが24州で8,000件にも及ぶSIDSのケースを調査した結果、7割のケースで赤ちゃんを大人と同じベッド、床に敷いたマット、ソファの上などで寝かせていたことが分かりました。

大人が睡眠中に無意識に寝返りを打って赤ちゃんに覆いかぶさって窒息させたり、手足の腕の重みが赤ちゃんの頭や胸を圧迫したり、赤ちゃんの頭や胸に肘を振り下ろしたりする可能性があります。

SIDSが起こりやすい生後2ヶ月から6ヶ月の間は布団、ベビーベッドで1人で寝かせるようにしましょう。

 

乳幼児突然死症候群の予防法その5:柔らかい寝具は使わない

赤ちゃん 柔らかい毛布

柔らかい寝具を使うと顔や口、鼻などが覆われて呼吸困難になる可能性が高まります。また仰向けの状態でも掛け布団や毛布などが顔や口、鼻にかかると呼吸が苦しくなります。

また口元が覆われた状態で呼吸が続くと吐いた息をまた吸い込むことで体内の酸素量が減り、二酸化炭素量が増えることになり、結果的に酸欠状態に陥ります。

うつぶせでも仰向けでも赤ちゃんの呼吸がしっかりできるような姿勢で寝かせるようにしてください。ぬいぐるみや枕も呼吸を邪魔する可能性があるので注意してください。

ベビー用の布団セットを買うとたいてい枕もついてきますが、現在のSIDS対策では使わないことを推奨しています。

 

乳幼児突然死症候群の予防法その6:体を温めすぎない

赤ちゃん 帽子 靴下

SIDSで亡くなった子供を検査した結果、「帽子・手袋・靴下をつけていた」「布団をかぶせすぎ」「亡くなって時間がたつのに体が温かい」「汗をかいている」などの特徴があることが分かっています。

赤ちゃんの体を暖めすぎると体温が上昇し、うつ熱の状態になります。すると今度は体温をこれ以上高くしないために基礎代謝量を減らして筋肉を緩めて汗をかいて眠り続けます。

しかし眠る状態が長く続くと呼吸が抑制されるのえ、血液中の酸素量が低下し、命の危険にさらされることになります。

赤ちゃんは体温調節の機能が未熟なので、寒そうに見えるとつい1枚余分に着せたり、毛布をかけたりしたくなりますが、大人の場合とは違うので注意が必要です。

赤ちゃんが暑がっているかどうかのチェック方法としては、首の後ろ、またはお腹を触って判断してください。手足が冷たくても、これらの部分が冷えていなければ大丈夫です。

なお、暑すぎる風呂には入れないこと。また赤ちゃんが風邪を引いている時の温めすぎには気をつけてください。

参照:世界子育てネット「乳児突然死症候群(SIDS)を防ぐために」

 

乳幼児突然死症候群の予防法その7:扇風機で空気を循環させる

赤ちゃん 扇風機

アメリカ・カリフォルニア州オークランドの医師の調査によると、扇風機を使うとSIDSの予防に効果があることが分かりました。

扇風機で空気を循環させると、仮に口元が何かに覆われていて空気が停滞していたとしても吐いた息を再び吸い込まなくて済むから低酸素状態にはならないようです。

ただし、直接当てると今度は体温が冷えてしまうので間接的に当たるようにうまく調整しましょう。

 

まとめ

いかがでしたか?乳幼児突然死症候群はたしかに怖い病気で完全に防ぐことはできませんが、予防するためのガイドラインを守れば発症するリスクを劇的に下げることはできます。

もし添い寝、うつぶせ寝、タバコなどをやっているなら日常生活を見なおしてみるのもいいと思います。

ミルク育児に関しては母乳の出が悪い方もいるのでダメとは言えませんが、そういうリスクもあることも理解しておくことが大切です。

不慮の事故で愛する我が子を亡くしてしまわないように赤ちゃんの睡眠中はママとパパや周りの大人たちで赤ちゃんを精一杯守りましょう。



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