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【完全保存版!】妊娠中の便秘の原因と解消法16選

妊娠・出産 この記事は約 21 分で読めます。 5,886 Views
妊婦 便秘

妊娠すると身体にいろいろな変化が起きますが、多くの妊婦さんが困るのが便秘です。なんと7割の妊婦さんが便秘になると言われています。

今まで快便体質だった人でも急に便秘になったりするから困り者ですね。特に妊娠初期になりやすく、つわりの症状と合わせて悩まされる妊婦さんも多いです。

実は妊娠の初期と後期では便秘の種類が全く違うため、対応を間違えるとかえって便秘が悪化して逆効果になってしまうこともあるんです。

そこで今回は便秘解消法について効果のある方法をお伝えします。また、妊娠するとどうして便秘になるのか、妊娠の時期による便秘の種類の違いなども紹介します

 

妊娠中の便秘の解消法16選

妊娠中にできる便秘の解消法について、食べ物・飲み物、日常生活の改善、適度な運動などを紹介します。自分に合った方法を試してみてください。

(1)ご飯(お米)を食べること

ご飯 お米

最近は食生活の欧米化が進んでいるのか、主食がお米よりパンという人も多いみたいですが、お米を主食にしている人は便秘になりやすいというデータがあります。

お米の何が便秘にいいのかというと、お米は77%がでんぷんから出来ていますが、でんぷんは炊く前はβでんぷんで、炊いた直後はαでんぷんに変化しています。

実はβでんぷんは消化吸収されず大腸まで運ばれ、腸内の善玉菌のエサになるので腸が活発に働きます。

パンの主成分の小麦にもでんぷんはありますが、お米に比べるとなかなかβでんぷんが摂取できないため、パンよりもお米の方がいいのです。

普段からお米食べてるけど便秘だよ?という方もいると思いますが、熱々のご飯だとβでんぷんが少ないので、一度冷まして冷ご飯の状態にするとβでんぷんが豊富になります。

昔の日本人は便秘が少なかったのは朝炊いたお米をおひつに移し昼と夜は冷ご飯を食べていたからではと言われています。

白米よりも押し麦やもち麦を混ぜて食べると食物繊維も摂れます。押し麦ともち麦は水溶性と不溶性の食物繊維の割合が1:1とバランスがよいのでおすすめです。

 

(2)不溶性食物繊維を摂ること

さつまいも出典:http://aisu-kids.umai7.com

食物繊維には水溶性と不溶性があり、どちらか一つだけではダメで、バランスよく食べることが大切です。

不溶性食物繊維は水に溶けにくく、腸内で水分を取り込んで何十倍にも膨らみ、腸壁を刺激してぜん動運動を促します。

妊娠初期の便秘は弛緩性便秘で、不溶性食物繊維の摂取が効果的です。妊娠中期から後期は直腸性便秘と痙攣性便秘なので、不溶性食物繊維を摂取すると逆効果になるので注意。

代表的な不溶性食物繊維は以下のとおり。摂り過ぎるとガスが発生してかえってお腹が苦しくなるので程よく摂りましょう。

穀類:そば、玄米、ライ麦、大麦

豆類:大豆、小豆、えんどう豆、いんげん豆、おから

イモ類:さつまいも、里芋、山芋

野菜:ごぼう、切り干し大根、ブロッコリー、たけのこ、とうもろこし

キノコ:えのき茸、きくらげ、しいたけ

シリアル食品のうち、オーツ麦が原料のグラノーラやオートミールは食物繊維も豊富です。食物繊維以外にもカルシウムや鉄分、ビタミンBなども摂れます。

 

(3)水溶性食物繊維を摂る

蒟蒻畑出典:http://ord.yahoo.co.jp/

水溶性食物繊維は胃や腸で吸収されずに水に溶けて硬くなった便を柔らかくしてくれる効果があります。主にヌルヌルして保水性のある食品がそうです。

妊娠中期から後期までの便秘には水溶性食物繊維が効果的です。

代表的な水溶性食物繊維は以下のとおり。

こんにゃく、こんにゃくゼリー

海藻類:寒天、ひじき、昆布、わかめ、もずく、寒天ゼリー、ところてん

豆類:納豆、大豆

野菜:ごぼう、人参、オクラ、エシャロット、切り干し大根、アボカド、なめこ、里芋

果物:いちじく、洋なし、キウイ、パパイヤ、プルーン

穀類:押し麦

押し麦は水溶性と不溶性の割合が1対1でバランスが良いため、白米に混ぜて炊くといいでしょう。

寒天ゼリーは粉末寒天で簡単に作れます。フルーツをまぜたり、ジュースでも作れるのでおすすめです。

 

(4)水分をしっかり摂る

ミネラルウォーター出典:http://debusotsu.jp/2538

妊娠中はママの体脂肪が増えて、脂肪が燃えたり新陳代謝が活発になって基礎体温も上がります。普段よりも暑く感じたりして汗をかきやすくなります。

お腹の赤ちゃんの分も新陳代謝をするので普段よりも多くの水分が必要になります。積極的に水分を摂ることで血液の巡りをよくしたり、便を柔らかくしたり尿の量を増やしたりします。

一度に大量に摂るよりもこまめに補給することが大事です。赤ちゃんの健全な発達のためにも意識して水分を摂るようにしましょう。

妊婦におすすめの水としては、ミネラルウォーター、牛乳、麦茶、たんぽぽ茶(たんぽぽコーヒー)、ルイボスティー、小豆茶、黒豆茶など。

ミネラルウォーターはコントレックスのような硬度が高めの硬水の方がミネラルが多く便秘にもよいとされていますが、味の好みもあるため、飲みやすいものでいいでしょう。

牛乳にはオリゴ糖や乳糖が含まれて腸の動きを活発にします。ただし、牛乳を飲むとお腹を下しやすい人には牛乳は向いていないので無理に摂らなくてもよいです。

お腹が冷えないように常温か温めて飲むとお腹が冷えなくておすすめ。朝起きたら白湯を1杯ゆっくりと飲むと腸を刺激して排便を促します。

 

(5)早寝早起きで規則正しい生活

まずは早寝早起きして睡眠をたっぷり取ること。腸は夜の方が活発に動いています。腸を動かして便を作る副交感神経は寝ている時などリラックスしたときに作用します。そのためには夜10時から2時までの時間はなるべく寝ている方がよいでしょう。

 

(6)決まった時間にトイレに行く

女性 トイレ出典:http://slim-love.com

便を我慢しすぎて直腸に便が届いても感じにくくなってしまう直腸性便秘(主に妊娠後期)には毎日決まった時間にトイレに行って軽くいきんでみるのは効果があります。

できれば朝ご飯を食べた後にトイレに行き、そしていきんでみて便がでなければさっさとトイレを出て長居しないこと。

トイレでいきむと肛門付近がうっ血して痔の原因になります。できれば1分、長くても3分以内にトイレを出るようにしましょう。

 

(7)お風呂で身体を温める

体温が低下すると腸のぜん動運動も動きが鈍くなります。冷たい飲み物をいっぱい飲んだり、身体が冷えるようなことばかりしていると便秘を促進させてしまいます。

まずはお風呂で湯船に浸かること。簡単にシャワーで済まさずに湯船に浸かり半身浴などをすると身体が温まります。時間がない時は足湯でも同様の効果があります。

湯船の温度は40℃以下の熱すぎない程度がよく、身体がリラックスするので腸の動きをよくする副交感神経が活性化します。

 

(8)ハーブティーを飲む

ハーブティー出典:http://topicks.jp/39988

妊娠中でも安全なノンカフェインの飲み物としてハーブティーがあります。便秘に効果のあるハーブもあり、上手に利用するといいでしょう。

おすすめのハーブティーとしてはビタミンCの含有量が多いローズヒップです。レモンの20倍のビタミンCで、大腸まで届き、便を柔らかくする作用があります。

またローズヒップにはペクチンという水溶性食物繊維も含まれており、便秘に悩む女性に嬉しいハーブティーです。

他にもクエン酸が豊富なハイビスカスや身体をポカポカにしてくれるジンジャー、ゆるやかに排便を促すタンポポなどもあります。

ちなみに妊娠中に摂取すると子宮を収縮させてしまうため、妊婦が飲んではいけないハーブもあるので、成分をよく調べてから飲むようにしましょう。

参考:妊娠中に控えるべきハーブ
セージ、セントジョーンズワート、チェストツリー、ボリジ、レディスマントルなど。他にも少量ならOKだが、できれば避けた方がよいものでジュニパー、カモミール、フェンネル、ローズマリー、マジョラム、ラベンダー、リコリスなどがあります。

 

(9)ヨーグルト・乳酸菌飲料

カスピ海ヨーグルト出典:http://ameblo.jp/juicy-recipe/

腸内の善玉菌の代表がビフィズス菌です。普通のヨーグルトは乳酸菌のサーモフィラス菌とブルガリア菌を使って発酵しますが、ビフィズス菌入りヨーグルトの場合はビフィズス菌も加えて発酵させます。

乳酸菌だけで作ったヨーグルトに比べるとビフィズス菌入りの方が整腸作用が高いといわれており、他にもビフィズス菌は葉酸などビタミンB群を作ったりと身体に良い働きをします。

しかし、ビフィズス菌入りのヨーグルトといってもいろいろな種類があり、メーカーによって売りにするビフィズス菌が違うこともあり、どれを買っていいか迷ってしまいます。

ヨーグルトのシェアNO.1の明治ならLB81乳酸菌、森永ならBB536、雪印ならガセリ菌SP株、グリコならGCL2505(通称Bifix)、フジッコならクレモリス菌FC株、ダノンビオならBE-80株、明治R-1ならOLL1073R-1など。それぞれに特徴や効能に違いがあったりします。

おすすめなのはカスピ海ヨーグルトです。カスピ海ヨーグルトは長寿で有名なコーカサス地方から京都大学名誉教授の家森幸男博士が持ち帰ったもので、独特の粘り気があるのが特徴です。

この粘り気の正体はクレモリス菌FC株から産生されるESPという物質で、人間の消化液に分解されず生きたまま大腸に届く性質があります。

クレモリス菌FC株の効果は学会でも報告されており、高い整腸作用で腸内環境を整え排便を促したり、アトピーや花粉症などアレルギー症状の改善、免疫力向上でインフルエンザなどウイルス疾患の予防などに効きます。

ただしヨーグルトなど乳製品自体が身体に合わない人もいるし、同じ乳酸菌でも種類が違うと体質に合わず摂り続けても効果がない場合もあります。

自分に一番効く乳酸菌をいろいろ試して見つけてみるといいでしょう。

 

(10)オリゴ糖

カイテキオリゴ出典:http://e6s8uneo.seesaa.net/

腸内のビフィズス菌はエサとなるオリゴ糖がないと生きていけません。オリゴ糖があるおかげで腸内のビフィズス菌は活発に働き、善玉菌を増やして環境を良くしてくれます。

ビフィズス菌自体は胃酸でほとんど死滅してしまうので、腸内環境を整えるなら乳酸菌よりもオリゴ糖を摂る方が効率的です。

腸内のビフィズス菌を増やす方法として今まではヨーグルトを食べることが効果的だと言われていましたが、最近ではオリゴ糖の方が効果が高いとされています。

オリゴ糖自体はさまざまな食品に含まれていますが、まとまった量が摂れないので健康食品を利用する方が効果的です。

オリゴ糖は砂糖よりも低カロリーで体内で吸収されることもないので身体への影響も少なく妊娠中に摂取しても問題ありません。

ヨーグルトにふりかけて食べるとほんのりと甘みがありおいしく食べられます。

 

(11)蜂蜜

蜂蜜出典:http://gathery.recruit-lifestyle.co.jp

蜂蜜にはグルコン酸という有機酸が含まれていて、腸内で善玉菌を増やす働きをしてくれます。また水分を吸収して便の水分が腸に吸収されるのを防いでくれているので、便が柔らかくなります。

蜂蜜はカロリーは砂糖の4分の3ですが、甘みは1.5倍もあります。栄養価も高く妊娠中にもおすすめですが、とりすぎには気をつけましょう。

おすすめの食べ方は「大根おろしヨーグルトの蜂蜜がけ」です。大根おろしには水溶性食物繊維が豊富に含まれていて、便を柔らかくしてくれます。

ヨーグルトにはビフィズス菌が、そして蜂蜜にはビフィズス菌のエサになるオリゴ糖が含まれているため、便秘解消にはもってこいのメニューです。夕食後に食べると寝ている間に腸内環境を整えてくれますよ♪

 

(12)オリーブオイル

オリーブオイル出典:http://hadalove.jp

オリーブオイルの主成分であるオレイン酸は腸で消化吸収されにくく、腸を刺激して排便を促す効果があります。

またオリーブオイルが便に混ざることで腸を滑りやすくして途中で停滞しないようにする効果もあります。

そのまま飲むなら良質なエキストラバージンオイルで、健康維持なら大さじ1杯、便秘解消なら大さじ2杯を習慣にするといいでしょう。

オリーブオイルだけだと飲みにくい場合はサラダやヨーグルト、パンやスープ、料理に入れるだけでも効果が抜群です。

 

(13)納豆

納豆出典:http://news.livedoor.com

納豆にはオリゴ糖と同様の働きをする納豆菌と食物繊維が豊富に含まれています。なんと1パック(50g)あたり3.35gの食物繊維があり、これはりんご1個分よりも多い量です。

また納豆にはリノール酸という腸内の悪玉菌の働きを抑えてくれる成分も入っているので納豆菌と合わせて腸内で活躍してくれます。

さらに納豆には1パックあたり33㎎の大豆イソフラボンが含まれており、ホルモンバランスを整えて妊娠中の便秘に活躍してくれます。

食べるペースですが、1週間に3回以上食べると便秘解消の効果が見られるそうです。スーパーで3個90円前後で販売されているので、コスパの良い食品ですね。

 

(14)ウォーキング

ウォーキング出典:http://www.newhealthadvisor.com

ウォーキングが直接、排便を促すわけではありませんが、軽い運動で血行も良くなり、体温も上がるので腸のぜん動運動が活性化します。

またリフレッシュ効果により副交感神経が優位になり腸の運動を促進します。転倒が心配なのでウォーキングは安定期に入ってからがよいでしょう。

ウォーキングの途中で万が一のことがあっても大丈夫なように、常に母子手帳、保険証、タクシー代程度の現金、携帯電話、飲み水、タオルなどを持っていくようにしましょう。

股関節を動かすことで衰えていた筋力を戻すことができるので、最初のうちは10分~15分から始め、慣れてきたら30分程度歩いてみましょう。

 

(15)マタニティービクス

マタニティービクス出典:http://www.pregnant-in-paris.com

マタニティースイミング、マタニティーヨガ、マタニティーストレッチなどの総称で、妊娠中でも大丈夫な体操や運動のことを指します。

水の中で泳ぐ動作は背筋を使いますが、腸を背中側から刺激できるため、排便を促します。泳ぐ種目はクロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライなど何でもかまいません。

マタニティーヨガは妊婦さんのために開発されたヨガで、お腹の赤ちゃんやママの母体に負担をかけないようにスローテンポなものが多いです。

無理のない体操で全身の血の巡りが良くなり、結果的に腸のぜん動運動を促進するので排便につながります。

地域によっては自治体が主催している場合もありますが、スポーツジムなどでもコースがあります。安定期以降に始めてください。

 

(16)床を拭き掃除

ウォーキングは雨が降っていたり寒かったりすると外に出るのも億劫になりがちですが、家の中でできる拭き掃除は室内でできる運動としておすすめです。

四つん這いになって床を拭き掃除する姿勢は身体を支えるために両腕両足を伸ばして背筋をたくさん使います。

背筋を使うと背中側から腸を刺激することになり、ぜん動運動が活発になるので排便を促します。体幹も鍛えられるし、部屋もキレイになるので一石二鳥ですね。

 

便秘の種類について

便秘には種類があることを知っていましたか?種類によって解消するための方法も変わってきます。種類を大きく分けると2つあります。

便秘 (1)機能性便秘
   (2)器質性便秘

(1)機能性便秘:腸には異常はないけど機能(ぜん動運動)の低下が見られる便秘。

(2)器質性便秘:癌やポリープなど病気が原因の便秘。自力解決できないので即病院へ。
通常、私たちに関係が深いのは(1)の機能性便秘の方で、こちらも細かく分類すると3つの種類があります。

(1)機能性便秘  ①弛緩性便秘
        ②直腸性便秘
        ③痙攣性便秘

 

①弛緩性便秘

大腸出典:http://home.hiroshima-u.ac.jp

腸のぜんどう運動が低下すると、便を下に押し出せなくなり起こるのが「弛緩性(しかんせい)便秘」です。主に高齢者や産後の女性に多いとされます。

胃に入った食物は小腸を通って大腸へ行きます。大腸は結腸と直腸から成り、結腸の部分のぜん動運動が弱くなり、下流に押し流すことができなくなり便がたまってしまう状態が弛緩性便秘です。

症状としてはお腹が張る、コロコロとした便が出る、便意を感じなくなる、残便感があるなどです。頭痛や肩こり、食欲低下することもあります。

弛緩性便秘の解消法としてはまずは適度な運動(特に腹筋)をすることです。背筋を伸ばして歩けば腹筋も鍛えられます。毎日続けることで筋力の低下を防ぐ効果があります。

ちなみに下剤は腸を動かさずに排便を促すため、かえって筋力の低下を招くのでなるべく使わない方がいいでしょう。

次に食物線維を食べると結腸が刺激されてぜん動運動が活発になります。食物繊維のうち、便の量を増やす不溶性食物繊維がおすすめです。

ただし不溶性食物繊維は同時に水分を摂らないと消化吸収されずかえって便が詰まる要因になるので水分の摂取が必須です。

水分は大腸へたどり着く前に胃や小腸で吸収されてしまうので水を飲むよりも水分を多く含むものを食べると良いです。

具体的にはご飯(お米)が一番です。お米は水分を含んだまま大腸へ行くので便秘解消に効果的です。

糖質制限でお米を食べない女性も多いのですが、便秘解消のためにはむしろ食べた方が良いのです。白米に玄米や押し麦を混ぜて食べると栄養バランスもよくなります。

 

②直腸性便秘

骨盤底筋出典:http://senzokudori.jp/3574/

直腸性便秘は弛緩性便秘とは同じ便秘でも全く別の病気になります。直腸性便秘は便が出口に近い直腸に溜まる状態のことを言います。

人間の身体は肛門の付近にある骨盤底筋という筋肉がキュッと締まることで便が出ない仕組みになっていますが、排便行動をとるときは骨盤底筋が緩むので排便できるようになります。

ところが排便しようとする時に骨盤底筋を逆に締め付けてしまう「奇異収縮」が起きてしまうといつまでたっても直腸の便を排便することができなくなります。

便が溜まるとガスが発生して頻繁におならが出たり、便が硬くなって排出する時に腸壁を傷つけたり痔になったりと大きな負担がかかります。

またひどい時は直腸瘤といって、子宮や膣側に直腸がピューッと飛び出してしまうこともあります。

普段は直腸に便がたまると排便のサインが脳に伝わり骨盤底筋を緩めるのですが、忙しいなどの理由でそのサインを無視して我慢することが何度も続くと、せっかくのサインが脳に伝わらなくなっていきます。

そこで予防法としては便意を我慢しないこと。まずは朝食後など決まった時間にトイレにいくのを習慣にすること。

仮に便がでなくても骨盤底筋を緩める習慣をつけると、奇異収縮が起こりにくくなって直腸性便秘の予防につながります。

骨盤底筋を締める・緩めるを繰り返して鍛えるのも骨盤底筋の機能を回復させることにつながるので有効です。

直腸性便秘は直腸の出口がふさがっている状態なので、大腸を壁を刺激する不溶性食物繊維をいくら摂っても治りません。それどころか腸への負担が増えて症状を悪化させることも多いのです。

代わりに食べた方がよいのが水溶性食物繊維とご飯(お米)です。理由は弛緩性便秘と一緒で、水分を含んだまま大腸までたどり着くから硬くなった便の解消に役立ちます。

 

③痙攣性便秘

ストレスなどが原因で自律神経に乱れが起きると、ぜん動運動が活発になりすぎて腸がけいれんを起こし、便が正常に通過できなくなります。

その結果、腸が部分的にくびれることで便通に障害がおきて便秘になります。これが痙攣性便秘です。

また腸が動きすぎて水分を吸収する前に排出されて下痢になったりと、便秘と下痢を繰り返すことがあります。

症状としては食後に腹痛を感じ、ウサギの糞のようなコロコロとした硬い便が出ます。主に男性に多く、食生活が乱れて運動不足でストレスを抱えている人に多い便秘です。

痙攣性便秘の場合、硬い不溶性食物繊維はかえって便の詰まりを悪化させるため、水に溶けやすい水溶性食物繊維が適しています。

解消法としては、まずはストレスを溜めないこと。難しいですが、ストレスを解消するものを見つけてうまく気分転換しましょう。

そして適度に運動して身体をリラックスさせること。規則正しい生活を心がけ、よく眠ること。

そして腸内をこれ以上刺激しないようにアルコール、カフェイン、食物繊維(不溶性)は控えた方がよいでしょう。摂るなら海藻など水溶性食物繊維がおすすめです。

 

妊娠初期~中期(安定期)の便秘の原因とは?

便秘 妊婦

では、妊娠中は時期によってどの便秘になるのか、「妊娠初期~中期(安定期)」と「中期~後期(臨月)」の2つの時期に分けて説明します。

妊娠初期~中期の便秘は「弛緩性便秘」です。不溶性食物繊維やご飯(お米)の摂取が有効です。

 

妊娠中のホルモンバランスの変化

妊娠をすると分泌が活発になるのが、妊娠を継続するための黄体ホルモン「プロゲステロン」です。通常は妊娠4ヶ月くらいまでは、非常に活発に分泌されます。

プロゲステロンには、流産を防ぐために妊娠状態を維持し、栄養を身体に蓄えるために胃や腸にある消化器平滑筋という筋肉を緩めて腸のぜん動運動を鈍くさせてしまいます。

この時期の便秘は弛緩性便秘なので運動や食生活などの改善で便秘を解消することができます。

 

つわりによる食生活の変化

妊娠初期のつわりの時期は食欲が低下したり食べ物の好みが急激に変わるなど偏ったものになりがちです。

その結果、便の材料になる食物繊維が不足するなどの原因でスムーズな排便ができなくなり、カチカチの硬い便になったり、便秘になっていきます。

 

水分不足

妊娠すると胎児の成長のために水分が使われるため、妊婦さんは水分不足になりがちです。またつわりによる嘔吐などでも水分が減っていきます。

水分が不足すると便に含まれる水分も減るため、カチカチの硬い便になってしまいます。

 

運動不足

妊娠初期は妊娠が判明したことで日常生活のいろいろなことに気を遣うようになります。転ばないように、身体に衝撃を与えないようにと慎重になる結果、運動するのもおっくうになりがちです。

日常的に運動不足になると筋力も低下してきます。筋力が弱ると排便する力も弱ってくるので便秘になりがちです。

適度な運動は腸の活動を刺激して排便を促す効果があるので、無理しない程度にウォーキングなど軽い運動はしておいた方がよいでしょう。

 

妊娠中期~後期の便秘の原因とは?

妊娠中期~後期の便秘は「直腸性便秘」「痙攣性便秘」です。まずは便意を我慢しないこと。そして不溶性食物繊維は控えて、水溶性食物繊維とご飯(お米)を摂るようにしてください。

 

骨盤の歪み

妊娠後期になるとお腹の赤ちゃんが成長してお腹も大きくなってきます。大きくなった子宮が胃や腸、膀胱など周りの臓器を圧迫し、臓器を支える骨盤も歪んでいきます。

小腸や大腸は背中側に押し出され、スムーズな排便を妨げ、いつもより長く滞留することで便の水分が吸収されます。

ただでさえ羊水や血液を作るために多くの水分が使われるため、注意していないと水分不足になり、カチカチの硬い便になり、便秘になっていきます。

また大きくなった子宮が血管を圧迫して下半身の鬱血を引き起こし、便秘で便が肛門近くを圧迫すると痔になりやすくなります。

痔になると排便するときに痛むので排便を避けようと便意を我慢してますます便秘が促進されてしまいます。

軽い運動や入浴で血行を良くすると同時に病院で座薬や軟膏を処方してもらうと良いでしょう。

この時期の便秘は大腸が圧迫されて起こる直腸性便秘と、ストレスや自律神経の乱れからくる痙攣性便秘が原因です。

 

疲労やストレス

妊娠すると身体が変化して体調も崩しがちになり、ストレスを感じやすくなります。

特に働いている女性は職場に迷惑をかけないように頑張りすぎてかえってストレスを溜め込んでしまうこともあるでしょう。

こうした心と身体のストレスは自律神経を乱すため、腸の働きも悪くなり、便秘の原因になります。

 

市販の便秘薬には要注意!

薬

下剤の中には、子宮収縮作用を持つ成分が含まれているものがあります。たとえばセンナに含まれるセンノシドという成分はいろいろな便秘薬や下剤に使われています。

しかしセンノシドは子宮収縮を誘発してしまうので妊婦が飲むと流産、早産の危険性を高めてしまいます。便秘に悩んでいても自己判断で市販薬を使わず、必ず医師に相談しましょう。

参考:妊婦は服用NGな便秘薬

ルーメア、カイベールC、新サラリン、スルーラックS、コーラック

妊婦が服用してもOKな便秘薬

ミルマグ液、錠剤ミルマグLX、スラーリア便秘薬、スラーリア便秘内服液、3Aマグネシア

 

便秘を放置すると赤ちゃんにも悪い影響が!

体外へ排出されるはずの毒の化合物である便が腸内に長く滞留すると化合物が分解されて再吸収されてしまいます。腸内は悪玉菌が優位になり腐敗臭やガスが増えます。

この毒は血液を通して全身を駆け巡るため、赤ちゃんに大切な栄養を送り届ける胎盤にも流れてしまいます。便秘は赤ちゃんの健全な発育にも良くないんです。

また便秘を放置するとニキビや吹き出物など肌荒れを引き起こします。排出されなくなった便は宿便として残り、腸内に発ガン性物質を発生させる恐れもあります。

また便が硬くなることで痔の原因になりやすいため、なるべく便秘は解消するようにした方がよいでしょう。

 

便秘が解消しない時は?

いろいろな便秘解消法を紹介しましたが、それでも便秘が解消しない場合はどうしたらよいか?

放っておくと便秘の腹痛が痛くて動けない・・・みたいな事態にもなるので迷わず医師に相談しましょう。妊婦でも飲める便秘薬を処方してくれます。

多くの妊婦さんが便秘になるため、医師もそういう悩みには慣れています。相談するのは恥ずかしいかもしれませんが、一刻も早く相談して便秘を解消しましょう。

 

まとめ

いかがでしたか?便秘は食べ物や飲み物、運動など日常生活の改善を意識することで解消することができる病気です。

ただし、時期によって原因が異なるため、間違った食物繊維を摂ると逆効果になるので気をつけてください。

自己判断でいろいろ試すのではなく、便秘になったら最初の選択肢は「医師に相談」です。その上で上記のような方法を日常生活に取り入れていくのがいいでしょう。

 

妊娠中は葉酸の摂取を忘れずに!

妊娠中、特に妊娠初期は葉酸の摂取がとても大切です。葉酸が必要な理由は胎児の神経管閉鎖障害という奇形の発症リスクを70%下げる作用があるからです。

厚生労働省も食事からの摂取に加えて、葉酸サプリで1日400μg摂取するように推奨しています。食事から摂取するのは難しいので赤ちゃんのためにも葉酸サプリだけはしっかり摂取することをおすすめします。

葉酸サプリといっても種類がたくさんあります。この記事では葉酸サプリの正しい選び方の基準について説明し、さらに人気の葉酸サプリを比較して徹底検証しています。詳しくは記事をご参照ください♪

 

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